子ども総合センター行橋について
施設の理念
「一人ひとりの将来を考えた支援」
センター長より
平素より子ども総合センター行橋において、ご理解・ご協力頂き深く感謝申し上げます。
新型コロナウイルス感染症により世界的情勢は「ウィズコロナ」(「withコロナ」)社会となり、当センターにおいても「ニューノーマル(New Normal)~新しい生活様式~」を模索していくこととなりました。このことについて各行政機関等からの指導・センターでの児の状態等に基づき、保護者の皆様個々の状況等も考慮し、何度も全体会議を開き、主に下記の理由等により本体制となりました。
1、 新型コロナウイルス に限らず何らかの感染症は今後も十分あり得る為多種多様な感染対策を継続すべきという観点から、3密である送迎車について、窓の開閉(換気)が可能な送迎車の製造は希少・全児マスク着用で黙って静止持続困難な状況・長時間の乗車は避けるべき。
2、給食について、感染リスクを上げる集団飲食であるが、療育プログラムとして食事訓練は重要である為、スタッフの食事時間と配置の調整が必要となった。
3、昨今の園児バス事故による全国的な行政指導や、保護者の送迎により児のスムーズな導入(直ぐに入室し療育準備に取り掛かれる等の集団規範行為)とモチベーション向上がみられたり、迎えが来るまで頑張る!的なメリハリのついた集中力等がみとめられた(グループの少数化・個別療法化が図り易くなる)。
4、児の療育をより一層重点化、アップグレードしていく。
5、実習生・学生の受け入れ・指導等を充実させていく。
6、児・保護者の安全、当センタースタッフ・スタッフ家族の健康・勤務維持、人材不足、社会機能維持全体とのバランス等を総合的に考察し、あらゆる面で新たな取り組みを模索・試行していく時代になっている。
上記に対する具体的な取り組みについて以下にご紹介致します。
<「ニューノーマル(New Normal)~新しい生活様式~」における
当センターの具体的な取り組み~働き方改革と感染対策社会を踏まえて~>
〇児と保護者と先生方とで手を取り合って児を中心とした療育連携と協力
送迎等保護者の皆様にご協力頂くことで、児たちの療育への集中が高まり、集中的小集団療法・個別療法を増やしていき、先生方が、児-保護者療育業務に集中できるようにしていく。送迎時間に割いていた分を個々の児のアプローチについて話し合う時間に回す。
〇感染対策とADL(日常生活活動)訓練の充実に力を注ぐ
集団給食の時間は、教室を分け、席の配置距離等の対策をとる等、感染対策と食事-整容-排泄訓練、個別的集団認知訓練に集中する為、先生方は児が全員帰宅後、昼食をとる。書類を簡素化し、システムを省力化することで、先生方の業務時間を確保し、療育アプローチ、消毒・衛生管理を徹底する。
〇児のマスク使用方法について、今後の社会生活の変化に適応すべく、外出先での基本的生活習慣訓練として取り入れる。
〇家庭と当センターでの状態を精確に解りやすく話し合う
動画・ノート等では伝えきれない、実際にその日にアプローチした課題や様子の説明、家庭の様子の聴収、保護者とのアプローチ連携強化、相互(家庭療育と当センター療育)見える化(情報交換・共有)に注力し、将来に繋がる療育効果を高める。食事・排泄・整容・移動・更衣(着脱の専門用語)訓練に関しては話し合い、アプローチ法統一化やペアレントトレーニング等を明確化していきたい。
〇密にならない設定を工夫
一人ひとりの児の発達段階・状態に合わせたうえで席の配置を即時対応、屋外設定をこれまで以上に取り入れ、屋外での感覚統合療法(S.I.)や行動療法、認知-感覚-運動、SST、言語訓練、社会性適応訓練、対人交流訓練、移動訓練等の設定を組み込むよう工夫する。
〇安心・安全な送迎車とスタッフ確保についての対策
送迎車内は3密空間であるが、児の効果的な療育を継続していく為送迎が必要なケースの対応は、①マスク着用 ②常時換気と適宜車を停車しスライドドアを開け完全換気 ③集合場所まで集まって頂くことで、集団乗車時間を短縮する ④出動台数を増やし乗車人数を少数化し座席距離を確保 ⑤静止が困難な場合はチャイルドシート等の利用等を適時行う。 *送迎車は、換気可能な、また児・添乗の先生・運転員も含め安心・安全に乗車、業務に従事できるような車両購入へ転換する。
〇IT機器利用の促進
プログラミング教育を見据え、少しずつパソコン等を使用した学習・認知訓練・注意機能訓練・言語訓練・SST・精神心理的・神経心理的アプローチ等施行できるよう先生方の準備・研修をする時間創出に努力する。
〇専門性を高められる職場創り
先生方が療育にやりがいをもって集中できることで、児も楽しく有意義な療育が安定する 環境調整、スキルアップ研修の強化、 ワークシフト(work shift)・ ワークシェアリング( work sharing / job sharing)、療育・役割(部門)をshifting・sharing(分担・協同)を推進していく。
〇日々変化する児の状態(原因)に即合わせた、よりオーダーメイドな療育
アプローチ方法のアップグレードのスピードを上げ、多彩なコンテンツ(方策メニュー)を即分析し、快速に準備・変更(研究・リハーサル等)できる時間を、児に関わる全ての方々との信頼関係と協力のもと創出する。
〇スタッフ(実習生・学生含め)における人材育成・確保(求人・発掘)の強化
これまでに無い全く新しいスタイルでの実習を展開していくよう努力する。時短勤務・実習、柔軟なカリキュラム、書類・業務等の省力化・簡素化。
〇SDGs(エスディージーズ)の時代に合わせた取り組み
例えば、当センターでは、男性だから「君」呼び、女性だから「さん」呼び ではなく(ジェンダー)、子どもだから、でもなく、皆が人として「さん」と呼ばれる時代に即応しています。また、食品ロスを最小限にすべく、給食を分け合う・シェアする等の分け隔てのないコミュニケーションの機会とする等。他、公平性・パートナーシップ・地域社会への貢献、人権・平等・労働、産業・技術、環境・ワンヘルス等。
〇保護者、地域・他関係機関との勉強会を多様な形で考案、話し合っていく
保護者勉強会等はじめ、医学系、教育系等多種の大学教授や代表者の講演等も取り入れ、グローバルな視点で地域連携を目指していく。
情報交換、療育内容説明等については、ノート、電話、口頭、動画、資料、メール等個別に柔軟に対応させて頂きたいと考えております。あらゆる手段を利用し個々の家庭に合った方法で療育効果を上げていきたいので、とにかく児の将来のため、お互い遠慮なく話し合っていきたいと切に願っております。
お迎えの際、なるべくスムーズに対応できるよう努めますが、その日の内容・児の状態、話し合う必要がある問題等により、順番が前後するかもしれませんがご理解とご協力お願い致します。
今後も状況や対応がどのように変更になるか判りません。その際は都度お伝えしていきますのでご了承下さい。
今後とも子どもたちの将来に繋がるより良い療育のため、何卒ご理解とご協力を頂きますよう宜しくお願い申し上げます。 共に歩んで参りましょう。
ご不明な点等ございましたら何でもご相談下さい。
センター長 本徳光則
基本方針
- アセスメント(各種発達検査・データ等科学性)に基づき、保護者・本人・他関係諸機関との連携・モニタリングを通して個別支援計画を作成し、一人ひとりに必要な療育プログラムを施行します。
- スタッフが専門職としての理論・知識や技術の向上に努め、子どもたちにより良いアプローチを施行できるように努めます。
- 保護者との相互理解、信頼関係を深め、パートナーシップの向上を目指します。
スタッフ構成
センター長(作業療法士)
事務長
児童発達支援管理責任者
保育士
指導員 (療育スタッフ)
栄養士
調理師
運転士
嘱託医(内科)